知ってる。 モトハルは客観的に見て平均よりは整った顔をしている。 けど、だからこそ。 彼は私の否定なんて気にも留めやしないだろう。 だから、私は何度目か分からない甘えで訂正もフォローもなく視線だけを前に向けた。 「うわぁ。ひっでぇ奴ぅ」 ほら。 横から聞こえてきた声に心は全く篭っていない。 棒読みもいいところだ。