君を消したワタシ。君に消されたボク。


 まだいつもの場所じゃないのに。

 だから準備も何も出来ていないのに。

 なのに、モトハルが急にそんなことを言うから。

 私は思わず彼を見つめてしまった。

(まずい)

 そう思った頃には彼は私の視線に気づいてしまっていて。

 ああ。

 どうしよう。

 その言葉を言われてから視線を交わすなんて初めてで。

 学校までまだ少し距離があるのも初めてで。