「いらない?」 いつまでも受け取ろうとしない私に痺れを切らせたのかナオ君は少し意地悪な顔を私に向けている。 「いる!いります!」 「はい。どうぞ」 なんだか学年設定がめちゃくちゃなやり取りだなと思いつつ、私は有り難くそのチョコレートを頂戴する。 私はそれを大事にポケットへとしまった。 「自転車、倒さないで下さいね」 「分かってまーす」 ナオ君はまた意地悪な顔をして。 私はそれにふて腐れたふりをして。 だけど細心の注意を払って自転車を止める。