『遅くなった』
「大丈夫だよ。アタシもいま来たばっか。」
『そっか。話って?』
「…ありさのことなんだけど」
『…』
「もっと考えてあげてもらえないかな?ありさ、本気で蓮君のこと好きで。蓮君モテモテらしいし、この間も告白されたらしいし、彼女とも別れたばっかかもしんないけど、ありさを01の女の子として見てくれないかな?」
『…たった03回くらいしかあったこともないのに、本気もくそもある?』
「…え?」
『電話どころかメールもしたことないんだぜ?やって会いたいみたいな?夜に来てもご飯なに食べたとか。俺ぶっちゃけそーゆーの無理だし。んなこともわかってない女と付き合いたくない。』
「…」
『てかありさちゃんぶっちゃけ彼氏ほしーだけなんぢゃないの?』
「それは違う!」
『じゃあなに?03回会っただけで運命感じちゃったわけ?遥ちゃんはそーゆーことあんの?』
あぁ…
俺はなにを言っているんだろう…
遥ちゃんに嫌われたくないのに…
俺が03回で運命感じちゃったのに…
「…回数なんて関係ないよ。たった01回でも、運命感じちゃったりする。実際あたしがそうだもん」
『…?』
「あたし
和人君が好き。」
