「れーんくーん!」
「お前今日モテモテだな」
『あんまうれしくないな』
「なんで!?」
『人が人だから』
「遅かったね」
『週番だからね』
「遥ちゃんは?」
「トイレだよ。あっきた」
「遥ちゃ〜ん。元気?」
『まあ…』
『早く中はいろーぜ。席うまる』
「そーだな。よしっいこ」
俺たちはカラオケに入った。
普通に横にありさちゃんが座った。
「蓮君なに歌うの?」
『俺今日はいいわ』
「えぇ!?」
「歌えよ!」
『…』
「のりわり〜ぞ?」
『そこまで言わなくても』
「違うんだよ遥ちゃん。こいつは今日女の子を振って調子のってるんだよ」
『…告白されたの?』
『まあ…』
「こいつ今までに04人の彼女がいてさ。最近も超かわいい女の子と別れたばっか」
「蓮君モテモテなんだ」
「ありさちゃんにわみんな敵わないだろ〜けどね〜」
「元カノたちなんて名前?」
「えっとね〜、美紀ちゃんに紗耶香ちゃんに花梨ちゃんに綾ちゃん♪」
俺はずっと黙っていた。
口出ししたらありさちゃんがうるさくなるのはわかっていた。そして今もねちっこい視線を送ってきている。
