「超だり〜」
俺の横で嘆いてるのは
俺の悪友である和人。
いつもだり〜ばっか言って
なんもしない奴。
でも成績が良いのが
しゃくにさわる。
「なぁ蓮。かわいい女とかここらへんをいきなり通り過ぎたりしないのかなぁ。」
蓮っていうのは
俺の名前。
北条蓮。
成績は下。
運動は中の上。
顔は不細工ではないと思う。
俺たちは高校03年の
受験真っ只中だ。
「なぁ蓮!聞いてんのか?」
『聞いてるよ。かわいい女の子だろ?』
「かわいいだけだったらだめだ。セクシーじゃなきゃな」
『お前のセクシーはレベルたけ〜んだよ』
「うっせ〜ぞ。俺だってやりゃあ彼女の一人や二人くらい」
『あぁ〜はいはい』