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盛り合わせの済んだ料理をプレートに乗せ、箸とおしぼりを脇に添える。

待たせている二人に早く持って行こうとせっせと準備してから、いざ店内へ――




と、思ったのだけれど。










「(あらら、今は駄目ね)」





店内に足を踏み入れた瞬間に視界が捉えた光景が、余りに微笑ましいもので。










泣き腫らした目元を緩めて綺麗な笑みを浮かべる好ちゃんと、そんな彼女の肩を抱き寄せて何か言葉を落としている翔ちゃん。

一時はどうなることかと思ったけれど、漸く幸せを手に出来たみたいで本当に良かった。













 love of their life
(初恋を実らせた二人の幸せはここから始まる)