カフェに入り、飲み物を頼んだ後
口を開いたのはあの子からだった。
「あのね。前に君に告白したでしょ?
その事なんだけどね……」
「うん。」
「あの時は恥ずかしくて答え聞けなかった
から、その返事が欲しいなって。」
「そっか。僕も君のこと好きだよ…
ずっと前から。」
「ほんとに!?じゃあ、付き合ってくれるの?」
「うん。僕でよければ…」
「やった!嬉しい……」
目の前で照れながらも涙をこぼす姿は
愛おしくて、僕がずっと求めてたものだ。
初めての彼女…
凄くいいものだ。
でも、これが最後の彼女だと思うから
勢いだけで、手を繋いだ。
手を繋いだ瞬間、彼女はピクッと動いて
耳が赤くなっていた。