今日、僕は人を殺しました。
誰も僕の味方じゃなくて、僕の味方は僕だけだから。
手から流れ落ちるたくさんの血は
鮮やかな赤色で僕の大好きな色だ。
「あぁ……美しいな…。
赤色に染まるこの景色……」
たった1度の人生でこんなにも嬉しい日があるものか…
いや、ないだろう。
「皆、僕のためにありがとう…」
この幸せがずっと続けばいいのになんて
思ってはいるけど、長くは続かない。
僕にも終わりが来るらしい。
たくさんの笑い声が聞こえる。
たくさんの恐怖が混ざった泣き声も聞こえる。
こんな居心地のいい場所から
去らなきゃいけないのは惜しいけど…
もう、お別れだね。

「さようなら…」