翌朝、会社へ行くと 副社長が物陰に隠れながら エレベーターを じっと見つめていた。 紫苑「おはようございます。 副社長。乗らないんですか?」 悠真「後で行くから。 あんたは先行ってて。」 紫苑「8時半から役員会議があります。 早く支度しないと間に合いません。」 悠真「あんたに言われなくても 分かってるっつーの! 先に行ってスーツ用意しとけよ。」 いい加減、腹が立ってきた。 理由も分からず避けられるのは 腹立たしい。気に入らない事が あるのなら言えばいいのに。