それから数日が経ち、ようやく気付く。
副社長は明らかに私の事を避けている。
何がそうさせたのか原因は
分からないけど
今の私は完全に避けられていた。
柴山「花崎さん。これ
副社長に頼まれていた資料です。」
紫苑「何ですか?これ。」
柴山「今日の会食で使う資料ですよ。
花崎さんに断られたからと
副社長が私に...」
紫苑「あ、すみません。
立て込んでて、うっかりしてました。
確かに受け取りました。
ありがとうございます。」
柴山さんから預かった
覚えのない手元の資料が
それを物語る。
秘書課の人とは関わらなかった
副社長が私に言わず
柴山さんに頼んだという事は
そうゆう事だ。
私が何か癪に障るような事をしたせいだ。



