半休を貰い病院へ行くと
ギプスも外れ、ようやく
仕事に復帰する事が出来た。
副社長は一言、おかえりと言った。

自惚れていた訳ではないけど
もう少し違ったシチュエーションを
想定していた。

いつもの副社長なら
ハグくらいしてくるのかなと
予想していたけど
その予想は大きく外れた。

秘書室へ向かい、私の代わりに
副社長秘書をやってくれていた
柴山さんからスケジュール帳を
預かり、副社長室の扉をノックする。