悠真「飯、冷めたな。温め直すよ。」

紫苑「いい。私がやるから。
副社長は座ってて。」

小さく舌打ちをした副社長は
立ち上がると皿を手に持つ。

紫苑「お願いだから、座ってて。
今の私に出来る事、奪わないで。
お願い。...悠真。」

悠真「うん。合格。」

単純すぎて笑っちゃう。
子供みたいに素直で純粋で
この人の事は憎めない。

でも、頭を撫でて笑った副社長は
確かに男の人だった。
5歳児なんかじゃない。
24歳の大人の男の人だった。