副社長はワガママ5歳児。


本当に厄介な人。でも、こうゆう時
誰かがいると安心する。

幼い頃から両親が共働きだった私は
熱を出した時も体調が悪い日も
夏休みもいっつも家に1人だった。
体調が悪い時は心細くなる。
普段は全然、平気なのに。

紫苑「あんた、私の事
あの時、紫苑って呼んだよね?」

さっきまで話してたくせに
副社長は黙ったままだった。

紫苑「起きてる?副社長。」

本当に寝てしまったのかもしれないと
思ったけど寝返りを打つ
わざとらしい所作を見て確信した。

なるほど、まだ拗ねてるのね。