そう言いながら副社長は
私の手を握り締めた。
5歳児だって思ってたけど
幼いクソガキって思ってたけど
この人は、男の人なんだ。
私よりは随分と若いけど
れっきとした男の人だ。
紫苑「余計な事しないで。」
悠真「余計な事って何だよ!
俺はあんたが心配で...」
紫苑「...あんたに大怪我させなくて
良かった。庇ってくれてありがとう。
でも、明日も仕事だから帰って。」
悠真「無理。」
どこから持ってきたのか
副社長は床に布団を敷き始める。
悠真「俺もここで寝る。
さっき、シャワーは借りて浴びたから
ここから会社へ行く。」
紫苑「無理。帰って。」
悠真「秘書の言う事は聞かない。」



