紫苑「じゃ...じゃあ...
親の事を名前で呼びますか?」
悠真「それは...呼ばない。」
よし!良かった。
紫苑「目上の人、敬う人の事は
普通、名前では呼びません。」
悠真「分かってるよ。
でも、あんたはさ...俺よりも
歳上で俺よりもこの会社に
長く勤めてる人間じゃん。
俺が社長の息子じゃなければ
俺はあんたの部下。
部下の事は名前で呼ぶだろ?」
何だ。意外とバカじゃないんだ。
紫苑「同じ名字の人以外は
名字で呼びますよ。」
悠真「でも、俺は親父と同じ名字。
どうせ、あんたも親父の事は
神風さんとか神風社長とか
呼んでるんだろ?」
紫苑「私は社長としか呼びませんから。
では、副社長の事は神風さんと
お呼びしましょうか?」
悠真「もういい。
あんたとなんか一生話さない。」
はい!拗ねたー!
この人、拗ねると長いから
厄介だけど、とりあえず
そっとしておこう。



