副社長はワガママ5歳児。


悠真「ムカつく。」

紫苑「何が?」

悠真「あんた、余裕でムカつく。
...俺ばっかりかよ...。」

言いたい事は分からんでもないが
ここで優しい言葉をかけるのは御法度。

気のない相手に対しては
とことん冷たく。

紫苑「あのね、私はあなたの秘書。
それ以上でもそれ以下でもない。
ここまではいい?」

悠真「分かってる。」

紫苑「あなたが私の事を
どう思おうと勝手だけど
私にまで求めないで。
求められても与えられない。」

そうしないと面倒くさい。

悠真「...悠真。」

紫苑「え?」

悠真「俺の名前、悠真だから。
俺は副社長でもあなたでもない、悠真。」

紫苑「知ってるわよ、そんな事。」

悠真「じゃあ名前で呼んでよ。」