悠真「ムカつく。」
紫苑「何が?」
悠真「あんた、余裕でムカつく。
...俺ばっかりかよ...。」
言いたい事は分からんでもないが
ここで優しい言葉をかけるのは御法度。
気のない相手に対しては
とことん冷たく。
紫苑「あのね、私はあなたの秘書。
それ以上でもそれ以下でもない。
ここまではいい?」
悠真「分かってる。」
紫苑「あなたが私の事を
どう思おうと勝手だけど
私にまで求めないで。
求められても与えられない。」
そうしないと面倒くさい。
悠真「...悠真。」
紫苑「え?」
悠真「俺の名前、悠真だから。
俺は副社長でもあなたでもない、悠真。」
紫苑「知ってるわよ、そんな事。」
悠真「じゃあ名前で呼んでよ。」



