子供なんていた事ないから
分からないけど、おそらく世のお母様方は
毎日、こんなにも大変な思いをしてるんだ。

一時も目を離せない。
何をやらかすか分からない。
そんなヒヤヒヤと、可愛らしい
愛らしい笑顔を見た時のドキドキ。
これからどう成長するんだろうと
期待するワクワク。

そんな感情を副社長は私に芽生えさせた。

イベントは15時から。
時計を見ると14時10分だった。
ここから車で30分。
かなり時間ギリギリだ。

副社長は相変わらず着替えるのが遅い。

ーコンコン

紫苑「着替えた?」

おい、無視かよ。

紫苑「開けるよ。」

悠真「おい、ちょ...」