悠真「これ、何回も見た。」
紫苑「退職願ですか?」
悠真「いつも突然、これを手に
俺の元へやってきて辞めますって
一言で皆、終わらせる。」
応接セットの隣にある
ゴミ箱を手に取ると
ビリビリに破いた退職願を捨てた。
悠真「俺と2人の時だけでいい。
それ以外は敬語でいいから。」
紫苑「何故、敬語が嫌なのですか?」
悠真「ロボットみたく思えるんだ。
そうやって敬語使われると
相手が人間だって思えない。
組み込まれたシステムの中で
当たり障りない事を言う
ロボットと話してる感覚になる。
血も涙もない機械。
だから、傷付けてるって思わなかった。」
何だろう...これ...



