副社長はワガママ5歳児。


翌朝、出社すると副社長がいた。
呑気に秘書室でティーカップに
お茶を注いでいた。

紫苑「...お、おはようございます。」

悠真「どのツラ下げて来てんだよ。」

紫苑「分かってますよ。
今から退職願を出しに行く所です。」

副社長は私の元へやってくると
退職願を手に取った。

紫苑「何ですか?」

持っていたティーカップを
机に置くとその退職願を
両手で持ち、ビリビリに破いた。

紫苑「ちょっと!何してるんですか!」

悠真「ムカつく。」

紫苑「は?」

悠真「逃げんのかよ、俺から。」

紫苑「逃げる?」