翌朝、出社すると副社長がいた。
呑気に秘書室でティーカップに
お茶を注いでいた。
紫苑「...お、おはようございます。」
悠真「どのツラ下げて来てんだよ。」
紫苑「分かってますよ。
今から退職願を出しに行く所です。」
副社長は私の元へやってくると
退職願を手に取った。
紫苑「何ですか?」
持っていたティーカップを
机に置くとその退職願を
両手で持ち、ビリビリに破いた。
紫苑「ちょっと!何してるんですか!」
悠真「ムカつく。」
紫苑「は?」
悠真「逃げんのかよ、俺から。」
紫苑「逃げる?」
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