紫苑「表に車を停めてあります。
参りましょう。」
悠真「やっぱり。」
紫苑「はい?」
悠真「あんた、そっちの方がいい。」
そっちの方?ん?どっちの方?
まあ、いいや。訳わかんないからスルーで。
紫苑「遅れてしまいます。急ぎましょう。」
悠真「うん。」
今日は何だか車移動の多い日だ。
あっちに行っては会社に戻り
会社に戻ってはあっちへ行き。
副社長って毎日、こんなにも
慌ただしいんだろうか?
高級スーツに身を包む副社長は
やっぱりお坊ちゃまだった。
スーツを着こなすというのは
こうゆう事なのかもしれない。



