神風「どうもこうも異動だよ。
よくある事だろ?」

紫苑「そうですけど...、私は...
異動させられるような大きなミスは
してないはずです!
何故、私が秘書課に異動なんですか?」

神風「んー、あえて言うのなら
花崎さんにしか出来ない仕事が
あるからだろうか。」

紫苑「ですが、今進めている
シンガポールの企業との案件の
責任者は私です!
突然異動だなんて困りますよ。」

神風「ああ。平気平気。
それなら君の部下の
山瀬くんに任せたから。
花崎さんは、秘書課で
頑張ってください。」

まだ言いたい事は沢山あったけど
部屋をノックし入ってきた
玉置さんに、今から社長は
会議がありますと言われてしまえば
引き下がる他ない。

いくら社長と飲み仲間だとは言え
所詮、私はこの大企業の一社員に過ぎない。