ーガチャ 私も社長も言葉を発さなかった。 副社長の第一声を聞きたくて。 社長への文句だろうか。 それとも、副社長に内緒で この部屋へやってきた私への 文句だろうか。 そんな想像を巡らせていると 心底悲しそうな表情で 副社長は私に尋ねる。 悠真「紫苑、俺に振られたいの?」 紫苑「そうじゃないけど...。」 悠真「そうじゃないけど何?」 答えられなかった。 さすがに社長の前で この言葉を言うには あまりにも失礼すぎる。