副社長はワガママ5歳児。


神風「会社ではなく悠真の
ピンチを救えるのは
君しかいないんじゃないのかい?」

紫苑「買いかぶりすぎですよ。
私は何も出来ない人間ですから。
でも、その日が来るまでは
副社長をきちんと支えます。」

社長は何度も何度も扉の向こう側を
確認していた。

神風「悠真。」

そして、突然、副社長の名を呼んだ。

悠真「何?」

扉越しに聞こえる副社長の声。

悠真「入ってきたらどうだ?」

いつからそこにいたのか。
いつから私たちの話を聞いていたのか。

しばらくの沈黙の後、副社長は
社長室の扉を開けた。