紫苑「それは、出来ません。 副社長には許嫁が いらっしゃいますよね?」 神風「許嫁?」 紫苑「そんな未来は訪れないで 欲しいと願っています。 しかし、もしも、この会社に ピンチが訪れた時、助けられるのは 私ではありません。どこかの ご令嬢しか救えないのですよ。」 玉置さんから聞いた話のせいも 少なからずはあったけど 何よりも私自身がそう感じていた。 私が出来る事など雀の涙程度。 私は役立たない人間だ。