こっちは本気で心配してたのに
無愛想なままの副社長は
机の上に何かを置いた。
悠真「あんたって真面目なんだな。
本当は俺の秘書なんて嫌なくせに。」
げっ。バレてる。
悠真「そんなの読んだって意味ないよ。
俺、ワガママで気分屋だから。
その日によって色々変わるし。」
へぇ。ワガママだって事は
ちゃんと自覚してるのね。
悠真「女子更衣室にあんたの服
置いてきたから今日の19時からの
パーティー、あんたも出席して。
秘書がいないと示しがつかない。
後、それ。あんたのお昼。」
紫苑「え?」
さっき、副社長が置いた
袋の中を見ると、巷で話題のお店の
ガパオライスが入っていた。
悠真「あんたの事だから
どうせお昼食べてないと思って。
会議室の前まで送ってくれればいいから。
その後、あんたは休憩して。」



