副社長はワガママ5歳児。


こっちは本気で心配してたのに
無愛想なままの副社長は
机の上に何かを置いた。

悠真「あんたって真面目なんだな。
本当は俺の秘書なんて嫌なくせに。」

げっ。バレてる。

悠真「そんなの読んだって意味ないよ。
俺、ワガママで気分屋だから。
その日によって色々変わるし。」

へぇ。ワガママだって事は
ちゃんと自覚してるのね。

悠真「女子更衣室にあんたの服
置いてきたから今日の19時からの
パーティー、あんたも出席して。
秘書がいないと示しがつかない。
後、それ。あんたのお昼。」

紫苑「え?」

さっき、副社長が置いた
袋の中を見ると、巷で話題のお店の
ガパオライスが入っていた。

悠真「あんたの事だから
どうせお昼食べてないと思って。
会議室の前まで送ってくれればいいから。
その後、あんたは休憩して。」