知らない副社長を知ったら尚更
愛おしいと思ってしまった。
何もかもが私にそっくり。
荒れてた高校生時代。
大人に反発したくてどうしようも
なかったあの日々が蘇る。
神風「その時、私は初めて
悲しいと思ったんだよ。
愛情不足のせいで悠真を
あんな人間にしてしまった
自分自身の事を恨んだ。
でも、私には軌道修正の仕方が
分からなかった。経営難に陥った
会社を立て直す事は出来ても
自分の息子を立て直す事は
どうしても私には出来なかったんだ。
情けない父親だね。社員の気持ちは
手に取るように分かるのに
自分の息子の気持ちはまるで分からない。
こんな親の元に産まれた悠真には
何度、謝罪しても済まないくらいだよ。」



