悠真「すげぇムカつく。何様だよ。」

紫苑「ごめん。」

悠真「...なぁ、紫苑。泣いてもいい?」

紫苑「いいよ。思いっ切り泣きな。」

私の胸で副社長は思いっ切り
泣きじゃくった。
おもちゃを取り上げられた子供みたいに
わんわんと泣いた。

多分、この人は私以上に愛に飢えた人。
でも、私と違うのは飢えた愛情を
人に与えようとする所。
だから、私も与えたい。
与えられるかどうかは分からないけど
いつか、心の底から私を選んで
良かったとこの人に思ってもらいたい。