数百枚に及ぶ引継書を捲ると
お茶という項目が目に飛び込む。
助かった。これで...って何?
副社長が落ち着きたいと
思ってる時にはカモミールティーを。
副社長の喉が渇いてる時は緑茶を。
機嫌の悪い時にはルイボスティーを。
て、知るか。あの人の気分なんて。
もう!面倒くさい!適当でいいや!
ーコンコン
紫苑「お待たせ致しました。」
悠真「遅い。」
紫苑「申し訳ございません。」
私が注いだお茶を副社長が一口飲む。
緊張した。適当に淹れてみたものの
ここで間違えばまたマイナス1ポイント。
この調子でいくと1日と持たない。



