紫苑「...良かった。」

悠真「なぁ、あんたさ
これ以上、俺を惚れさせて
どうするつもりだよ。
どう責任とってくれんの?」

紫苑「知らないわよ。」

悠真「俺と付き合え。」

紫苑「無理。」

悠真「じゃあ起こせ。」

紫苑「はいはい。」

両手を使って副社長の体を起こすと
そのまま私の事を抱き締めた。

背の高い副社長の心臓は
ちょうど私の耳のあたり。

悠真「聞こえる?」

紫苑「何が?」

悠真「俺の心臓もめっちゃ
ドキドキいってる。
あんたのせいだ。」

副社長の言う通り、心臓は
大きく脈打っていた。