「……」 『まぁどんな形であれまた会えるのは嬉しいけどね‥‥そんじゃ俺行くわ』 この妙な空気に耐えられず病室をあとにした。 はぁ‥‥何いってんだ俺。医者のくせに病人である初恋の相手に"嬉しい"はないだろ……。 バカにも程がある。 『戻りましたー』 医局の人たちに声をかけカルテ整理を始める。 どのくらい時間が経ったのだろ。窓から見える外は人気がほとんどなく真っ暗だ。