『楓……落ち着いて?』 なに?私そんなに悪いの? 『楓はね‥‥狭心症っていう心臓の病気なんだ』 ‥‥狭心症?心臓の病気? なんなのそれ。私どうなるの?死ぬってこと? 「私……死ぬの‥‥?」 『楓…。大丈夫。皆ついてる。楓は死なない。死なせない』 お父さんの大きな身体に包まれた。