ちょうどリビングを出る前でしゃがみ込んだ私にお母さんは
"早く手洗いにいきなさい"そう言いかけたんだ。

だけど、みるみるうちに傾く私の身体に慌てて駆け寄ってきた。

『ちょっと!どうしたの?楓!!』

名前が呼ばれるのを感じながら私は意識を失った。