何十分経ったんだろ。布団の中にいる楓の呼吸は安定してきてゆっくりゆっくり布団が退けられた。 『ん?』 潤んだ目で何かを訴えようとする楓と目があった 「‥‥く‥ら‥‥なと‥き‥‥る?」 行くから暇なとき来てくれる?嗚咽混じりだったから聞き取るのが大変だったけど何とか頭をフル回転させて聞き取った。 『もちろん。休憩時間や暇なときは絶対行くよ?』 「なら‥…行く」