「そういえば、おまわりさんは?」


いつまでたってもおまわりさんどころか人も通らなかったので、さっきの拓の言葉が不思議に思えた。


「ん?あーあれは嘘。あーいうやつらって警察に弱いだろ?」


「嘘、だったんだ。でももし嘘だってばれてたらどうしたの?」


「そんなん決まってるだろ?」


「え?」


「喧嘩してケガしてでもお前を助けてたよ」


「拓・・・」