「好きな人なんていなくて良かったのに…」
キキーッ
目を覚ました時には全てを忘れていた。

今は何時なのだろう。

ぼんやりとした視界の中、見えたものは全く知らない男子の顔だった。
ずっと私の名前を呼んでいる。

お前は誰だ

そう言って私はまた深い眠りについた