23歳の夏。





私は高校を卒業後、大手企業に就職をし、今では俗に言うキャリアウーマンとして

毎日働いている。





そんな中、私はある一人の男性と出会い、付き合い、そして結婚した。






めでたく小さな2つの命を授かることもできた。





順風満帆な生活を送っていた。






あれから、先生とは連絡を取っていない。









でも、あの先生の香りと太く力強い腕に包まれていたぬくもりだけは忘れていない。




そして、いまだ先生ほど体の相性がいい人とも出会っていない。



あの、とろけるようなキスはあれ以来したことがない。






心のどこかで物足りなさを感じる時もある。




あの時の経験はもう二度とできない経験で



今では私の中で大切な思い出となっている。










「ねぇ、ママー」






まだ、話し始めたばかりの双子の夏恋と夏鈴が私を呼ぶ







「はぁーい。待っててね」






娘とパパの元に向かう