鈴木と別れて下駄箱を目指す。

「ほんとに冗談止まんないよね」
と言うと

「でもさぁ、あそこが生徒に愛される要素だよね」

とべた褒め。

私は呆れながら惚気けるななせをただ隣で見ていた。

この時はまだなんとも思っていなかった。

鈴木はただの先生で私はただの生徒だった。