「よし、今日はこれで終了だ。」

「ねぇーななせ帰ろー」

私はななせに言ったつもりだった。

横を向くともうそこにはななせの姿はなかった。

視線を前に移すともう、鈴木と話していた。

「ねぇー、2人で抜け出そうよ〜」

と誘うななせ。

「襲ってもいいのか?」

とまた、冗談を言う鈴木。

2人はまるで熟年夫婦の様で安定の仲の良さだ。

申し訳なさそうに私はななせの元へ行く。

「あのーお取り込み中ごめんね。」

「お?まりな〜お前も俺と抜け出すか?」

と私にも冗談。

「絶対やだ。」

と断固拒否した。

「よし、帰るか」

と鈴木。

あとに続いて教室を出た。