いつもの7用に後部座席に来る先生。




「まりなは心配するな。俺はまりなのことが大切だから」




先生はそう言いながらそっとキスをした。



今日は口ではない。




私が好きな耳だった。




先生は私の心から不安を取り除くように私が好きなことを一生懸命に優しく、時に激しく。


そして、私たちは今日も一つになった。



先生はさすがに今日は早く帰るわと言って服を着始めた。








「そうだね」





さっきまで一つになって幸せに浸っていたのに急にその言葉を聞いて



乾いていった。









「なあ、まりな」




しばらくして、帰るためにエンジンをかけながら呼びかける。






「なに?」






「やっぱり、今後は控えていかんか?」







「なんで、やだ」





即答した。





「やっぱり、あかんわ。こんなこと。セフレみたいにダラダラと。」




先生は少しつよめの口調で言った。





先生に急に現実を突き詰められた私はこれ以上言うことはなかった。







駅に着くまで私たちは無言だった。







「私は先生が選択をした道に進むよ」





そう言って車を出た。