「久しぶり」


「そうだね」

 
「まりな、、忘れ物とか嘘やろ」


「なんで、バレてた?」


「お前から、送ってくるなんて珍しいもん」



先生についた嘘はしっかりとバレていた。


「だって、もう先生と2人になれないと思って」


「そんなわけないやん。仕事が忙しかったからな。ごめん」


「いいよ。」


「いつもの場所行こか」


と言って先生は私を連れて誰も普段利用しないテニスコートの駐車場へ向かった


その間、先生はずっと私の手を握ってくれていた。


「今日は寒いよな。おれ、手冷たいやろ。温めてくれ」


と私のスカっと中に手を入れ、太ももで挟んであげた。


「あったかいな」


笑いながら言う先生の横顔は幸せそうな顔をしていて私も幸せな気持ちになった