「うわーマジで焦った」
と運転席につきあちゃを一口飲む。

「ごめんな。遅くなって」

「うんん、大丈夫だよ」

「明日、集会とか開かれたらどうしよう」

「そんなわけないやろ」

と、話しているうちにいつもの場所に着く。
そして、先生はいつものように鍵を閉め後部座席に移動する。

「ごめんな」
と言いながら私を抱きしめた。それは、いつもとは違う。少し強かった。

「いいよ、好きなようにして。私を」
先生が抱えている不安やストレスを私も一緒になって抱えて支えたいと思った。

先生は私を横にさせてずっと耳元で
「まりな、気持ちよすぎ」
と言ってくれた。
その言葉が一番嬉しかった。

そして、先生は私の胸の中で眠ってしまった。
起こすに起こせなかった。
携帯を取ると時刻は8時を過ぎていた。

「先生。8時だよ」
そう伝えると
「もうちょっとこのままで」
と言って私の胸に顔をうずくめる。
その姿は甘える子供のようだった。かわいくて、私のすべてを先生にささげたいと思った。

しばらくして、先生はしぶしぶ起き上がり
「家の近くまで送るわ」
と言って先生は運転席に戻っていった。
運転中も私の手を握り先生の温かさを感じていた。

「まりな、」
と急に呼ぶ。
「ん?なに?」

「おれ、過去に正直いろんな人とやってきたけどまりなが一番やわ」

私にとってこれほどうれしい言葉はない。
先生は私を一人の女として見てくれているということ。
もう、先生のものになりたいと思った。
ここで、私は決断をする。

先生に私のはじめてをあげるということを。