朝起きて、一番に携帯を開く。
でも、相変わらず先生からのメッセージは届いていなかった。
まだ見てないんだろうなっと思いトーク画面を見ると私が送ったメッセージには既読がついていた。

先生は既読無視した。

返してこないということはやっぱり研修で気分がよくなっちゃってしたんだ。
そう自分の中で整理した。
でも、本当に悲しかった。
先生は私にあれだけ優しくしてくれたのに全てうそだった。
いろいろな感情でいっぱいになり学校に行ってもなんだか上の空で授業やななせの声までもが頭に入ってこなかった。

「まりな!!危ない!」
その声を聴いた時には顔は地面についていた。

気が付くと私は保健室のベットで眠っていた。

「まりな!大丈夫?」
横目で見るとななせが心配そうな顔をして私を見ている。

「ななせ。私なんで?」

「やっぱり、覚えてないか」
ななせは私がなぜここにいるのか起こった出来事をすべて話してくれた。

「ほんと、ごめんね。心配かけちゃって」
いいってことよ
とななせが私のカバンを手に取って
「さっ、帰ろ」

うんとベットから起き上がり時計を見ると
7時を過ぎていた。今日は月曜日。ななせは習い事がある。

「ななせ、今日は習い事じゃ…?」

「そんな、習い事より倒れている親友ほおっておくわけないでしょ!」

本当にななせほどいい人はいない。
ありがとうと言い保健室を後にした。

私はこの時罪悪感でいっぱいになった。
ななせは鈴木のことが好き。
でも、私と先生はそういう肉体的な関係を持ってしまった。
心が痛くて辛くて仕方がなかった。

先生にちゃんと話そう。
家まで送ってもらってバイバイと別れた。
部屋に入って先生にメッセージを送る。

先生。こんばんは。
明日話したいことがある。

そう送り私は夜ご飯も食べないで眠りに落ちた