「ななせー準備できたー?」

「うん!今出るねー」

「鈴木もなかなかやるよね」

「そうだね。食事代浮いて得だね私たち」

ノックをする。

「ななせだよー」

「おう!今から行くから先下行ってて」

「わかったー」

二人で下のロビーで待っていると次々エレベーターからほかのクラスの女子が出てくる。
そして、お待たせーと降りてきたのは鈴木。スーツでは苦しかったのか楽なパーカーにパンツと普段の格好に戻っていた。

「何が食べたいんだ?」

「えっとねーおしゃれなのがいいなー」

「だったらバスで移動しないとな」

「その教え子さんはいつ来るの?」

「ああーもうすぐ来るよ。ここに」

「だったら移動したら悪いね」

「先生ー久しぶりー」

「おー村上ー」
登場したのは見た目は真面目そうででも中身はとても楽しそうなそんな青年だった。
「えっ?女子高生がいるなんて聞いてないんだけど」
とニタニタとしながら話す村上さん。
と同時に分かったことは少し変態だということだ。

「よし、行くか」

「村、何食べる?なんか紹介してくれ」

「んーじゃあ、ここは?」

と指をさした先は高級お蕎麦屋さん。

「ええやん」