日常

『ピンポーン』とインターフォンが鳴る。

ドアを開けると少し小柄でショウトヘアーの女の子が立って

いた。妹の鹿沼咲だ。

「おぅ」

「うん」

と、言うなんとも会話とはいえないテレパシー的なものでや
り取りし、中にあげる。

「兄さん、今日の新企画の件は?」

と、聞かれたが、

「いつもどうりだ」

と、答えた。

そのやり取りのあとゴミ箱の中に入っているクシャクシャの企画書でなんとなく察しはついた。

「今から作るけど何がいい?」

咲が聞くと、

「なんでもいいが、少し多めに作ってくれ」

と、白兎は、答えた。今日は、珍しいお酒が手に入ったからみ
んなを呼んでいたのだ。

「わかった、普通の料理とおつまみね?」

「あぁ、よろしく頼む」

そんなやり取りの後