~車の中~

「そういえば、継美ちゃんのお願いって何?」

「あの、えーと、無理じゃなければ、迎えに来るときの場所を校門じゃなくて、私の家の前とか学校から遠い場所にしてほしいです。」

「全然気にしなくて、大丈夫よ‼️だいたいバレないようにって言っておきながら、私が学校に迎えに行けば目立っちゃうわよね。本当にごめんなさい。これからは、気をつけるわ。」

「いや❗いや❗ 朋美さんが悪いじゃなくて、私が話をちゃんと聞いてなかったのが悪いんです。こちらこそ本当にごめんなさい。」

「もう良いわよ。この話は、終わりね。そういえば今日は、学校どうだった?」

「今日は、本当は友達に相談したいことがあったですが、話せなくて今も結構モヤモヤしてます。でも、いつか話せたらいいな~って思ってます。」

「そんなことがあったのね。本当、いつか話せるようになったらいいわね。」

朋美さんは、優しく言ってくれた。それから話に夢中になっているとあっという間にお家に着いた。

「お家に着いたわよ。じゃあここで待ってるからいってらっしゃい!継美ちゃん。」

「分かりました!いってきます‼️」

お家に一旦帰るだけなのに、すごく気合いの入ったあいさつをしてしまった。