「もぉ告っちゃえばいいのにぃ~!」
「そうよ。気持ちはぶつけた方がいいわよ」
仕事終わりにバーに来て
美優とはるなは口を揃えて言った。
「でもでも~…光みたいな人があたしのこと好きになるわけないでしょ…」
美優とはるなには自分の気持ちを伝えた。
けれど綾乃にはまだ言えずにいた。
会えば仲がいいし、遊びに行ったりもする。けれど綾乃の前で自分の気持ちをいうのはふたりにも口止めしていた。
「て…あたしも深海さんに自分の気持ちなんか全然言えないけど…」
「…あたしもし、今月1番になれたら光に気持ち…伝えてみようかな…?」
「え?それってあたしへの宣戦布告なわけ?」
「そうなっちゃうよね…
でも目標とか何かがないと頑張れない…」
「まぁあんたがやる気を見せるなら受けて立つけど?
シーズンズの子らはまぁ仲良しでいいんだけど、張り合いがないっていうか」
はるなが不敵に笑う。
最初は意地悪な人と思ったけれど、蓋を開けてびっくりだ。
まさかこんなに仲良くなれるなんて
「なんかふたりともちょ~お水っぽい~!」
「美優も少しは頑張んなさいよ~」
「え~、あたし頑張らないためにシーズンズきたんだもん~!
それにあたしヘルプも好きだし、お酒飲めて楽しめたらいいし~
だから深海さんのやり方が好きで移ってきたんだしぃ~」