日曜日ということもあり、パーク内はこんなに人がいるのというほど混んでいた。
さすが日本の誇る最大テーマパーク。
夢の国と呼ばれるだけあり、その日は本当に夢の中にいるみたいで
綺麗に髪の毛もしてもらい、新しいワンピースを着て、新作のサンダルをはいて、はしゃいで回るわたしの隣には、まるで物語から飛び出してきたような王子様が笑顔を揺らす。
それでもわたしの知ってる光なんてほんの一部だろうと、この喧騒の中思ったけれど、今日は魔法にかかっているように、そんなことはすぐに考えなくなった。
可愛らしいレストランに入って、あたりもすっかり暗くなってきた。
楽しい時間が過ぎるのは早い。
ハンバーグを食べながら、ふと外の景色を見てると、もうすぐこの時間も終わってしまう。途端に寂しさが襲う。
「今日は本当に夢みたい…」
そうぼそりと呟くわたしに、光はフォークを持つ手を止める。
「夢?」
「うん。ずっと来てみたかった場所にきて、こんなに楽しくて……」目の前には王子様みたいな光もいて。それは口に出さないでおいたけれど、今までの人生でこんな幸せなことがあっただろうか。
「シーも楽しいよ」
「行きたいなっ!」
「今度また一緒に行こうよ」
優しく微笑みながら言う光に、曖昧な笑顔を返す。
そんな約束を信じれるほど、子供でもなかったから。約束は叶わない時ほど悲しいことを知っているから、その言葉に返事はしない。
さすが日本の誇る最大テーマパーク。
夢の国と呼ばれるだけあり、その日は本当に夢の中にいるみたいで
綺麗に髪の毛もしてもらい、新しいワンピースを着て、新作のサンダルをはいて、はしゃいで回るわたしの隣には、まるで物語から飛び出してきたような王子様が笑顔を揺らす。
それでもわたしの知ってる光なんてほんの一部だろうと、この喧騒の中思ったけれど、今日は魔法にかかっているように、そんなことはすぐに考えなくなった。
可愛らしいレストランに入って、あたりもすっかり暗くなってきた。
楽しい時間が過ぎるのは早い。
ハンバーグを食べながら、ふと外の景色を見てると、もうすぐこの時間も終わってしまう。途端に寂しさが襲う。
「今日は本当に夢みたい…」
そうぼそりと呟くわたしに、光はフォークを持つ手を止める。
「夢?」
「うん。ずっと来てみたかった場所にきて、こんなに楽しくて……」目の前には王子様みたいな光もいて。それは口に出さないでおいたけれど、今までの人生でこんな幸せなことがあっただろうか。
「シーも楽しいよ」
「行きたいなっ!」
「今度また一緒に行こうよ」
優しく微笑みながら言う光に、曖昧な笑顔を返す。
そんな約束を信じれるほど、子供でもなかったから。約束は叶わない時ほど悲しいことを知っているから、その言葉に返事はしない。



