その話で不意に笑ってしまう。
けれど、綾乃はわたしより背が高い。167センチはあるだろうか。
きっと光と並ぶと絵になる。ふたりが並んで付き合っていたことをイメージしてみたら、やっぱりお似合いだった。

「俺と夕陽が並んで歩いたらぴったりだな」

何がぴったりなんだか…。

「ねぇ、光は彼女いるの?」

勇気を振り絞って、1番聞きたかったことを聞いてみる。

「女なんかいねぇよ。
仕事は忙しいし、やっぱり若い女の子たちと関わる仕事だからさ。彼女がきてもすぐ振られちゃうよ。理解するの難しいからなぁ…」

「ふぅん」


絶対嘘だと思った。
特定の彼女はいないにしろ、遊んでる女はたくさんいるはずだ。
美優、やっぱりわたしは特別なんかじゃないよ。

その話を聞いて少し落ち込んでいる間に車はディズニーに到着していた。
落ち込んでいたのに、気分は上がっていき。ディズニーの大きなホテルを指さし「すご~い」「ちょ~感動~」と言っていると「外観だけでそんな感動してたら中に入ったらすごく喜ぶんだろうな」と光は言った。
きっと何人もの女の子ときているのだろう。