「社長~、なんていうだろ~ね?!」

「えぇ?!」

「だって、さくら社長のこと好きでしょ~…?」

ストローでミルクティーを吸いながら、さらっと言う。

「だからぁ~、そういうんじゃないってばぁ!!」

「え~、あたしにまで隠す必要ないよ~…。綾乃はああいったけどさ~…別にさくらが社長のこと好きでも反対しないよぉ??
社長は立場上女の子誰にでも優しいし、系列でも社長と噂になってる子たくさんいるけど
なんか、さくらって社長から特別想われってるぽい!」

「そんなことないよ!
それに…綾乃ちゃん、もしかして社長と付き合ってるのかも…」

わたしの言った言葉に美優は一瞬止まり、その後すぐに大笑いしてすぐに否定した。

「ないない!ぜぇった~いない!」

「でも…はるなちゃんから聞いたんだけど、そういう噂あったらしいし…
いまは付き合ってなくても、元カノとか…」

「この世界ってそういう噂立てられるのすごく多いんだよ~?!
あたしもTHERRにいたころ黒服と付き合ってるって噂立てられたことあるもん!
それに綾乃と社長はそんな感じじゃなかったよ?!あたし、シーズンズで綾乃と仲良くなったんだけど~もし本当に付き合ってたり、昔付き合ってたら綾乃は教えてくれると思うよ~?」

「そうかなぁ…」

「そそ!だからさくらも社長のこと好きなら好きでがんがん行っちゃえ!!」

「いや、だからさ…」

「ねぇ今日夕方からどこに行くの?」

「ディズニー」

ディズニーと言うと、美優の顔はさらににやけた。

「そんなんデートじゃん!!」

「ち、違う!本当に違うんだってばぁ!
ラインしててわたしがディズニー行ったことないって話したら、じゃあ行こうってなったの!本当にデートなんかじゃないってばぁ!」

「あー、はいはい」